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頚椎(首の骨、7つ)に対するアプローチの他に胸椎(背骨の中で、肋骨が付いている12個)から頚椎にかけてで事というのがある様に思います。もちろん、直線的に真っ直ぐではありません。
下から順に姿勢を整えて行くと良いと思います。
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1.骨盤(仙椎)
先ずは骨盤(仙椎)です。 腰が曲がっていて上半身だけ姿勢が良いという人は、多分いないでしょう。
骨盤を後ろに傾けている人が多いですが、骨盤はやや前傾くらいのほとんど真っ直ぐ立っているが良い状態です。 腰を強く反らせてはいけません。
骨盤の下部、大腿骨の付け根の部分で立っている感じが良いです。
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2.腰椎
次に腰椎です。
イメージとしては、仙椎の上端と、胸椎の下端をつなぐ腰椎を、腹筋で腹圧を高めて、その圧力で腰椎を真っ直ぐの状態に保つという感じが良いと思います。あまりカーブさせようと意識しない方が良いです。 腹に力を入れる際の力の中心は下腹で、東洋医学や武術で丹田と呼ばれるへそのした3寸(指4本分)の位置です。
よく腰痛には腹筋を鍛えると良いといいますが、これはいわゆる腹筋運動で鍛えられる腹直筋だけではありません。 姿勢を保つのに大切なのは、腹圧によって背骨をささえる役割をはたす、腹横筋と内外腹斜筋、特に腹横筋です。
腹横筋は丹田呼吸法などの様な呼吸法などで鍛える事が出来ます。
腰椎も自然に良い状態になるには、骨盤の角度と胸椎の角度が決まる事が必要です。
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3.胸椎
次に胸椎です。 胸椎は、下端は後傾していて、上端で真っ直ぐ立つのが良い状態です。
姿勢が悪い場合、通常は胸椎が正しい姿勢より前に傾いています。
正しい姿勢で、胸式呼吸で深く息を吸うと、先ず肋骨が左右に広がり、さらに深く息を吸うと肋骨(胸郭全体) が上にあがる様に広がります。
姿勢が悪いと、胸郭が上にあがる様に広がらないので、深く胸式呼吸が出来るかどうかは正しい姿勢の目安になります。
胸椎をただ立てようとすると腰が反ってしまいがちですので、胸椎の下端(背骨のみぞおちの高さ)を固定してそれより上の胸郭全体を後ろに倒す感覚で立てると良いです。
肩関節および肩甲骨について後で述べますが、猫背で肩が固まっていると肋骨が 広がりませんので、肩甲骨の周りが硬直していない事も大事です。 |
4.頚椎
背骨の一番上部、頚椎です。 正しい状態は、胸椎の上端から、頭方向に真っ直ぐになっているイメージです。
壁に背中をあてて正しい姿勢を確認するのは、結構 良いです。
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5.肩甲骨
最後に肩甲骨の話です。
5-1.肩関節の構造
肩関節の後ろ側をカバーする様に付いている骨です。 肩関節は構造が複雑な関節です。 肩関節部では、上腕骨(腕の骨)は肩甲骨につながり、肩甲骨は鎖骨につながり、 鎖骨は胸骨(胸の中央、肋骨の前端にある骨)につながっています。
5-2.肩関節の動き
肩関節の動きの制限は以下の4つです。
1) 鎖骨によって胸骨につながっている。 2) 肩甲骨は大菱形筋で胸椎に、小菱形筋で頚椎につながっている。 3) 肋骨の後ろの面から離れられない。 肩甲骨は肋骨の後ろの面を滑るように動きます。
5-3.肩甲骨について
上腕骨が頚椎にぶら下がる形となっていると、首の筋肉の疲労につながります。
肩甲骨を外側に開いて、肩関節を、・・・
肩甲骨をある程度動かせる様になると、肩甲骨の周りが非常に楽になります。
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